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3点セット

競売の3点セットは、競売落札希望者のための物件に関する資料となっています。

不動産競売では、条件が満たされれば内覧も可能な場合もありますが、実際のところ内覧が行われることはほとんどないのが現状です。そのため、競売の落札希望者は入札を検討する材料として、競売物件について様々な情報が詰まっている3点セットを利用します。

物件明細書

物件証明書とは、不動産物件の売却条件が書かれた書面のことをいいます。

物件を入札し買い受けた際に引き継がなければならない権利についての記載がされているので、買い受けた場合の権利の引き継ぎがどうなるかなどの確認をすることができます。

具体的には、不動産の表示、売却により成立する法定地上権の概要、買受人が負担することとなる他人の権利、物件の占有状況などに関する特記事項などが記載されています。

 

現況調査報告書

現況調査報告書とは、地方裁判所の執行官が直接現地に出向き、物件の占有状況などを調査して作成した書類のことをいいます。

執行官が実際に物件を調査しているので非常に参考となる資料だと思われますが、現況調査から期間入札の公告までには数ヶ月の期間が経過しています。そのため、占有者が変わっている、滞納金額が増加しているなど現況調査報告書の記載と入札時の状況とは異なっていることがあるので、注意しなければなりません。

具体的には、物件目録、不動産の表示・住居の表示、建物、敷地権、執行官保管の仮処分、敷地権以外の土地(目的外土地)、土地建物の位置関係、占有者及び占有権原、関係人の陳述等、執行官の意見等、調査の経過、建物図面・平面図・地積測量図、土地・建物位置関係図、建物間取り図、現地写真などが記載されています。

 

評価書

評価書とは、評価人により適切な売却価格を決定するために行われた物件の評価額や算出過程などが書かれた書面のことをいいます。評価書に記載されている評価額が競売の売却基準価額となります。

具体的には、評価額、評価の条件、目的物件、目的物件の位置・環境等、評価額算出の過程、参考価格資料などが記載されています。